具体的に車の遮音・静音のためにどのような材料があるのか最近は色々なものが使われているようです。
車の製造段階で用いられるものは、適材適所で様々な対応がされ、たとえば制振材としては貼り付けタイプ、加熱溶着タイプ、磁力で貼り付けるタイプ等々あり、その装着箇所専用に形も成型されたものが使われています。
DIYレベルで使える材料としては下表の様な物が使用できます。
(注:同じ品名でも、バリエーションが様々な場合があります、下表は車用にDIY資材としてよく使用されているものをあげています。)
(表中の部材名へのリンクはアマゾンの商品詳細リンクです。レビュー、仕様、価格等の参考になります。)
◆制振材◆ レアルシルト 総厚さ:1.9mm 比重:1.75 アルミ、塩素化ポリエチレン樹脂 使用温度:~80℃ | ![]() | 静音シートでは定番のもの。比重もあり、効果は高い、価格も高めなのでドア部のオーディオ用のデッドニング資材として良く使われる。(製造:積水化学) |
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◆制振材◆ レジェトレックス 総厚さ:1.5mm 比重:1.4 アルミ、合成ゴム系 使用温度:~60(80)℃ | ![]() | 定番の制振シート。比較的、低価格。低比重なので軽量化出来る。感圧自己粘着性で押し付けるとかなり強く貼りつく。制振する面の、30%程度の面積のシートを貼れば効果が発揮される。さらに、全面的に貼れば遮音効果も高まる。(製造:日東電工) |
◆制振材◆ オトナシート 総厚さ:1.5mm 比重:--- アスファルト系 使用温度:~80℃ | ![]() | アスファルト系制振層の単層構造で安価。(製造:日本特殊塗料) |
◆吸音材◆ エプトシーラー 総厚さ:10mm 比重:0.11 EPDM系発泡ゴム 使用温度:~80℃ | ![]() | 一般的なゴムであるEPDM(エチレン、プロピレンのコポリマー(共重合体)由来のゴム)を発泡させたものをシート形状に成型したもの。中の泡の構造には単泡(弾力がある、水を吸いにくい)と連泡(より柔軟性がある)がある。単体でスピーカー周辺の吸音材として、制振材と組み合わせて効果的な遮音材として使用される。(製造:日東電工) |
◆吸音材◆ ゼトロ 総厚さ:10mm 比重:0.11 ブチルゴム系発泡ゴム 使用温度:~80℃ | ![]() | ブチルゴムを発泡させたものをシート形状に成型したもの。制振材と組み合わせて効果的な遮音材として使用される。(製造:イイダ産業株式会社) |
◆吸音材◆ シンサレート 総厚さ:1.5mm 比重:--- 合成繊維系 | ![]() | ポリプロピレンマイクロファイバー(繊維径約2μm)とのポリエステル短繊維(繊維径約25μm)とを一体化した不織布。ウレタンやフエルトと比較して、約1/2~1/6の重量で同等の吸音・断熱性能を発揮。(製造:住友3M) |
◆吸音材◆ ニードルフェルト 総厚さ:10mm 比重:--- 再生合成樹脂繊維 | ![]() | 再生樹脂繊維から作られたフェルト。昔から使用されてきた吸音材。安価。車室内の様々な箇所に敷設、充填される。 |