一連の対策をした結果、はっきりとその効果を感じられる様になり、車内騒音の量、質共改善された例を示します。
この場合の施工状況は
◇バルクヘッド部(制振材(レジェトレックス
)+吸音材(ゼトロ
))手の届く範囲に貼付け(上から2/3程度まで)
◇アッパーマウント周辺(制振材(レジェトレックス
)) 上面1/3、周辺垂直部の1/2程度
◇リアフロアー(制振材(レジェトレックス
)) 面積の1/2程度
の施工状態です。
感覚的には、うるさかったエンジン音が、特に高音が減り、数10cmくらい遠のいた感じになり、道路からの突き上げ音等もややマイルドに感じられる様になりました。
客観的にそれを表すため、先でも触れたドライブレコーダーのマイクで拾った音を解析してみました。
(条件 )
ドライブレコーダー :HD-VC720PB
キャプチャー :Moo0ボイス録音器 1.43
スペクトラム解析 :Audancity 2.0.5
車両 :SUZUKI ワゴンR MC-11S (F6A 過給器付)
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このテスト車(軽自動車)の音は、いかにも軽特有のうるさい感じがします。音のスペクトラムでは500~1000Hzあたりにピークがあり、耳の感度がたかい4000Hzあたりの音量も多くなっています。 坂道を登りきるまでの音なので、後半ギアが一段落ちてます。 (モバイルの場合拡大してください) |
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施工後に上と同じ坂道を上ったときの、音を解析しました。あきらかに音がマイルドになっています。音のスペクトラムでも2000Hz~5000Hzあたりのピークが角がとれて低減しています。 (モバイルの場合拡大してください) |
1万未満で、これだけの効果が得られたので、まずまずの結果だと思われます。
静音化はやればやるほど、それ以上にしてやろうと言う思いが出てくる事もあり、材料だけで10万以上、重さも数10kg単位の部材を使う方もいるようです。(特にオーディオのクオリティ向上)
制振材の効果とその重さには、確かにある程度の比例関係がありますが、やりすぎると今度は、重量増加で燃費悪化の原因にもなりかねません。
しょせんDIYで遊びの要素も考えての事と考えて、ほどほどにしたほうがいいと思います。
▼ 注意▼
今回の結果はあくまで、施工した場合の例を示したもので、同様な改善が得られるとは限りません。
エンジンルーム、内装等への施工は火災や機器の不調の原因になる場合がありますので、施工等される場合は、そのあたりを十分理解して、自己責任でお願いします。