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始めに

どこの家庭にも数個はころがっているリモコン、今では家電の操作には無くてはならないものになっています。
リモコンの簡単な概要の説明、種類、上手な使い方、トラブルの対処方法、修理等々、ご家庭で知っておきたい情報を掲げます。

リモコンの歴史

リモコン(remote control unit)は、戦後まもなくのアメリカでTV用のものが考案されました。(注1) 当時の製品化されたものは超音波方式のもので、電源のon,off 音量 チャンネルup,down 等を制御できる簡単なものでした。
 しかし超音波を使う方式は、身の回りに、使用している超音波と周波数の同じようなノイズが多かったため、誤動作が多く、問題をかかえていました。日本でも初期のTV用リモコンとして、超音波方式の物が製品化されましたが (注2)、やはり誤動作への対応、反応速度、コスト等々の諸問題の解消が完全に出来なくて、広く一般化はしませんでした。また当時のTVはメカニカルのロータリーチャンネル切り替え方式でワンプッシュで目的のチャンネルに切り替えることは元々出来ませんでした。
 1980年代になると、発光ダイオード(LED)の発達に伴い、超音波に代わる制御信号キャリアーとして赤外線を用いたものが考案され、それが広く一般化していきました。構造も比較的簡単で、コストも安く、多様な制御が可能で、超音波方式の様な誤動作も少なく一気に一般化していきました。TV側もチャンネルは電子切り替え構造に進化しそのことと相まって発達、進化していきます。今ではリモコンといえばこの方式のものがほとんどです。
 最近になり、さらに電波方式のリモコンも一般化してきています。メリットとしてはリモコンを向ける方向を本体機器に向けなくてよく、より自由な姿勢での制御ができる用になっています。
 

【リモコンの方式の種類】


(注1)
Zenith Radio Company (Zenith Electronics)
1955年 指向性発光管を使った携帯可能な「Flash-Matic」を開発。TV受像機側には4隅に受光部を備えた。しかしながら、直射日光の影響が多々あり誤動作することが判明した。 
1956年 アルミ製の棒をたたくことにより発生させた、超音波を利用する「Space Commander」が考案され製品化された。
(注2)
1971年 サンヨー リモコン式カラーテレビ「ズバコン」1号機 20-CTR910R 発売
1975年 サンヨー リモコン式カラーテレビ「新ズバコン」 発売
Space Commandズバコン


リモコンの構造

ここで簡単にリモコンの構造を説明します。
現在の主流である赤外線式についての説明ですが。動作信号を赤外線に乗せるか、電波等に乗せるかの違いはあれ基本的なところは同じです。


リモコン機器のいろいろ

家庭用のものに関しては下記のようなものがあります。

AV関係  TV・レコーダー関係、オーディオ機器、カメラ・ビデオ機器
空調    エアコン関係(温度、風量、風向、モード、タイマー・・・)
住宅    照明関係(電源、調光、タイマー・・)
車     ドア開閉、ナビゲーション、車庫
まだまだこのほかにもいろんな、リモコンがあると思います。


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 2021/04