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あなたの車、静かですか?

いわゆる高級車と言われている車とそうでない車に乗った(または乗せてもらった)時に、走り出す前からエンジンをかけた瞬間に感じられる事があります。
豪華な内装、ハイテクな装備等々、色々ありますが感覚的に直感出来るのは、「音の静かさ」ではないでしょうか。かつてトヨタがセルシオを造るにあたって欧米の高級車と互してゆくファクターとして静粛性をあげ、源流主義と言って、騒音の発生源自体の低減から開発をやり直して、結果として世界トップクラスの静粛性を得る事になりそれが多くの高級車に影響を与えたのは有名な話です。
このように、車の静粛性と言うファクターは一部のスポーツカーのようにエンジン音を楽しむようなコンセプトがある場合は除き、実際的に車に乗っている時にはその車の広い意味での乗り心地に多大な影響を及ぼす事になってきます。
とはいえ、静粛性と言うのはその車固有のもので、高級車は当然の様に静かですし、そうでない車はそれなりの騒音がすることになり、ユーザーは「まあこんなものか」とそれを受け入れて日々乗っているのが普通でしょうか。
車の静かさなんて、カーナビみたいな各種装備とかとは違い後付けではどうにもならないと当方も思っていましたが、いろいろその改善策があり、費用も数千円レベルから出来てその効果を考えるとかなりコストパフォーマンスが高い事も出来る様です。 このあたりの、工作等々について説明してゆきたいと思います。

ただ、電動車(EV)や燃料電池車(FCV)の様に、従来のエンジン駆動車とはくらべものに出来ないような騒音が少ない車も近年は出てきています。この様な車の場合は、安全面や加速時の加速感覚のために敢えて、人工的なエンジン音(電子音)を付加する場合もあります。


車の静かさ騒音の実態

車が発生する騒音源は色々な種類があります。元々、数万点の部品(金属、プラスチック、ガラス等々)からなる構造物が、数10km以上の速度で移動するもですから様々な音が当然、発生します。 エンジン関係、トランスミッション関係、タイヤ等の駆動系からの直接のものが多くの割合になりますが、アウターパネルや構造からの風切音、ボデイパネルの共振等々走行するのに伴って発生してくるものもあります。



かつての自動車番組で、三本和彦さんと言う自動車評論家が100km走行で65db以下(番組の最終的には62db)ならば高級車と言って良いでしょうと言っていたのを思い出しますが最近は、ハイブリッド車やEV車などあり、さらに静かな車が出てきているのではと推測されます。 一方、ボトムレベルカーと認識されている軽自動車もかつては、鉄板むき出しの内装で申し訳程度の、吸音・遮音材しか使用されておらず、うるさいのがあたりまえでしたが、今日、へたなコンパクトカーより高価で装備も充実で、もちろんそこそこ静かなものが普通に出てきています。 車内で感じる、車のうるささを一概に音圧だけでは測れない場合も多々有り、その周波数やピーク特性等々も十分考慮しながらの静音化を考える事が重要です。


静音化の対策

DIYでの静音化の具体的な方法について考えて見ますと メーカー段階ではありとあらゆる事を検討し、コストとの兼ね合いで車種によりその適用レベルを判断し製造されます。従って、おおむね価格の高い車が静かで、安い車はうるさい事になります。 ただ、DIYの後つけでも、やりかたによっては結構静かになった事を実感出来ることもあり、その工作自体を楽しんで出来れば、比較的安価にその効果を実感できると思います。


DIYでの静音化

1)騒音源自体を改善
エンジン音 エンジンオイルの変更(より高グレードのものに)
タイヤ   よりコンフォート系のものに変更(レグノ、アドバンdb等々))
2)制振シート、吸音シート、充填材等の追加
◆エンジン関係
バルクヘッド、アッパーマウント周辺、ボンネット裏等に制振シート・吸音シートを貼る
◆室内関係
フロアーに制振シート、ドアのインナーやアウター部に制振シート貼り付け、開口部の密閉化
ピラー部に充填材、トランクのフロアーに制振シート貼り付け、ルーフ裏に制振シート・吸音シート貼り付け
3)エアロパーツ取り付け(風きり音の低減)
ドアミラー、ピラー側面に整流パーツ取り付け
パネルの隙間をゴムシーラーにて埋める