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車の部分再塗装(実践編)

実際の塗装の状況です。
今回、都合により屋外で作業しました、なるべく風の無い日、気温が10度以上が最低条件になります。


ベースカラー層の初回塗り後の状態。
1回の塗布は時間にしてトータル30秒程度で各面を満遍なく塗ります。その後15分程度乾燥させその後次の塗装をします。ノズルと対象の距離は20cm程度です。
5回ベースカラーを塗った状態です。この状態ではメタリック特有の光沢はあまり感じられません。このあと、艶出し塗膜保護のためクリアー層を塗布します。
スプレー缶はコンプレッサーを使用するスプレーガンよりも噴霧の状態が安定しにくく、ムラの原因になったりしますので、缶の傾きノズルのヨゴレ等々注意しながら作業します。
この状態がクリアー層を5回塗り重ねた状態です。なかなか良い状態の艶が出ています。
ちなみにこの時点で、ベースカラーはスプレー缶の2/3程度の使用、クリアーは3/4程度の使用量でした。

装着した状態

仕上げたものを、車のボンネットに装着しました。


汎用の材料でもぱっと見はなかなかのできばえになりました。あとは耐久性がどうか・・・?です。
車体に取り付けられているその他の樹脂製の部品の再塗装も同様な方法で比較的簡単に出来ます。
ボディ本体の補修は周囲とのボカシ処理等難しい作業がありますが、取り外せるものは今回の様に手軽に再塗装することが出来ます。

より良い塗装のために

手軽に塗装が出来るアクリル系の塗料よりもさらに、耐候性等が良い状態に仕上げたい場合は、2液性のウレタン系のクリアーペイント が市販されています。


ウレタン系の塗料は塗面の艶、耐候性等は汎用のアクリル系のものとは格段に違います。ただ、2液性なので、一度混合したら、全量使い切る必要があります。使用する場合は、どの面に何回塗るかをしっかり決めて不足や余りが出ないようにする必要があります。従来のアクリルの塗装の上にこのウレタン系のクリアー層を乗せればかなりいい感じに仕上がります。(ウレタン系の塗膜は24時間程度で硬化するのでなるべく手早く作業します。)